「鉄道モーダルシフト(貨物鉄道輸送)」について

 

 近年、物流業界の課題となっている「2024年問題」や「ドライバー不足」。その解決策として今、注目されているのが、トラック輸送の一部を貨物鉄道輸送へと転換する、「鉄道モーダルシフト」です。
 モーダルシフトとは、トラック等の自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換することをいいます。
 現在では、環境負荷の低減は多くの企業で社会的責任(CSR)と位置付けて、商品の生産から廃棄にいたる全ての場面で取り組まれていますが、その中で輸送(物流)における環境負荷の低減にはモーダルシフトや輸配送の共同化、輸送網の集約等の物流効率化が有効です。その中でも、特にモーダルシフトは環境負荷の低減効果が大きい取り組みです。
 また、令和6年10月31日に開催された官民物流標準化懇談会 第6回「モーダルシフト推進・標準化分科会」において、従来のトラック輸送から鉄道と内航海運へのモーダルシフトに加えて、陸・海・空のあらゆる輸送モードを総動員して、トラックドライバー不足や物流網の障害などに対応するための「新たなモーダルシフトに向けた対応方策」をとりまとめ、多様な輸送モードも活用した新たなモーダルシフト(新モーダルシフト)の推進に取り組むこととしています。

 下記では、物流に携わる、道内の事業者様に向けて、鉄道モーダルシフトので得られるメリットや作業手順や利用条件などをご紹介しており、動画はYoutubeでもご覧いただけます。

↓ Youtubeでご視聴される方はこちらから ↓

≪「鉄道モーダルシフト(貨物鉄道輸送)」のメリット≫  

1.ドライバーの拘束時間の短縮
長距離輸送をすべてトラックで行う場合、長時間の運手を余儀なくされます。
そこで活躍するのが、道内13か所の拠点から 全国各地へと繋がる鉄道コンテナ輸送のネットワークです。
基幹部分の輸送を鉄道に任せることにより、ドライバーの労働時間の短縮や負担軽減が実現、働きやすい職場作りにもつながります。

2.柔軟性のある輸送体制の実現
 農作物の収穫期や年末年始などの繁忙期、また突発的な輸送が増えた場合には、トラックやドライバーの確保が大きな課題となります。その際に一度に大量に輸送が可能な鉄道を利用することで輸送力不足を補うことできます。

3.自然環境への貢献
 鉄道はトラックに比べ、CO2の排出量が大幅に少ない輸送手段であり、社会から求められる企業活動と環境配慮の両立を図ることができます。また、輸送が長距離になるほど効果が増していきます。

4.その他のメリット
 他にも、
・コンテナ内に仮置きが可能なため、一時的に倉庫として利用できる。
・コンテナ1個からの利用が可能。
・道外の輸送が容易なこと。

≪ご利用に関する条件≫

鉄道モーダルシフトを始めるにあたり、トラック事業者は、『第二種貨物利用運送事業(鉄道)の許可』が必要となります。ご申請・ご相談については、下記へご連絡をお願いいたします。

国土交通省 北海道運輸局 自動車交通部 貨物課
     011-290-2743

≪荷役に関する条件≫

貨物鉄道輸送には、鉄道輸送用コンテナを使用します。
コンテナは、機能や寸法などから様々なタイプがあり、荷物の種類や量によって使い分けることができます。
一部、ご利用できないお荷物があるため、ご留意ください。(例:劇物・貴金属・現金など)

パレットの利用について

 積み替え効率化として、パレットの利用が有効です。利用するパレットの種類や枚数によって使用するコンテナが変わります。一般的にパレットの利用時には、荷崩れ防止のため、養生や必要に応じてコンテナ内の隙間への対策が行われます。
 バレットの用意がない場合は、道内に複数あるパレットのレンタルサービスもございます。詳しくは、下記へご連絡ください。

【パレットに関するお問い合わせ・レンタル事業者のご紹介について】
         JR貨物 北海道支社営業部
         050-2017-4119

≪作業フローと役割分担について≫

 貨物鉄道輸送の一連の作業工程は下記のとおりです。トラック事業者が主体となりながら、JR貨物が貨物鉄道輸送を行います。トラック事業者の役割である、「コンテナの予約」「発駅の積み替え作業」「着駅の積み替え作業」「着駅からの配送作業」については、必要に応じて委託先である通運事業者の紹介をJR貨物からご協力することも可能です。

(例)上記の貨物鉄道輸送の一連の流れを発駅「札幌貨物ターミナル駅」・着駅「函館貨物駅」を例として、Youtubeよりご視聴できます。(動画の4分46秒よりご視聴ください)

≪各種お問い合わせ先≫

●第二種貨物利用運送事業(鉄道)の許可申請・ご相談
 国土交通省 北海道運輸局 自動車交通部 貨物課
 011-290-2743

●パレットに関するお問い合わせ・レンタル事業者のご紹介
 JR貨物 北海道支社営業部
 050-2017-4119

●配送トラック事業者のご紹介・ご相談
 JR貨物 北海道支社営業部
 050-2017-4119

     鉄道モーダルシフトは、今後さらに需要が高まると予測されています。
   この方法により、日本全国への輸送が可能となります。
   これからの物流の新しい選択しとして、「鉄道モーダルシフト」をぜひご検討ください。