本年10月1日(水)、岐阜県各務原市の踏切において、大型トラックが踏切内に立ち往生したことにより列車と衝突し、割れた窓ガラス片により列車の乗客が多数負傷する事故が発生しています。
鉄道車両との衝突は、自動車と鉄道の乗客双方に多数の負傷者を生ずる恐れがあることから、同種事故防止のため次の事項について徹底し、輸送の安全確保に努めていただきますようお願いいたします。
1 事業者は、運行する経路の道路及び交通の状況について把握し、これらの状況を踏まえ、安全な経路を設定するとと
もに、運転者に対し、安全運行のために留意すべき事項を指導すること。
2 運転者に対し、踏切を通過しようとするときは、踏切の手前で停止し安全を確認することなど、道路交通法の規定を
遵守するよう指導すること。
3 運転者に対し、踏切内で運行不能となった場合は、非常ボタンを押して速やかに列車に対し適切な防護措置を取るこ
とや、車を前進させて遮断棒を押し上げて脱出することなど、安全確保のために必要な行動をとることについて指導す
ること。
4 運転者に対し、右左折時には、軌道敷内の安全を十分に確認するよう指導すること。
5 運転者に対し、車両は左折し、右折し、横断し、若しくは転回するため軌道敷を横切る場合又は危険防止のためやむ
を得ない場合を除き、軌道敷内を通行してはならないこと、軌道敷内を通行する車両は、後方から路面電車が接近して
きたときは、路面電車の正常な運行に支障を及ぼさないようにすみやかに軌道敷外へ出ることなど、道路交通法の規定
を遵守するよう指導すること。