大型車の車輪脱落事故防止に係る令和6年度緊急対策の実施について

現状

 大型車の車輪脱落事故防止については、関係機関が連携して確実なタイヤ脱着作業や増し締めの実施などの啓発活動を行っていますが、令和5年度は全国で死亡事故1件を含む142件(前年度比2件増)もの車輪脱落事故が発生しています。

 車輪脱落事故は、例年冬用タイヤへの交換から1~2か月後の発生が大半を占めており、積雪予報が発生られた直後に脱着作業が集中し、作業ミスが発生しやすい状況にあります。

『お・と・さ・な・い』のポイント

  お・・・おとさぬための点検整備

    ⇒ 事前の正しい点検が大きな事故を未然に防ぐ唯一かつ最善な手段

  と・・・トルクレンチで適正締付

    ⇒ 適正なトルクレンチによる規定トルクの締め付け、タイヤ交換後の増し締めの実施

  さ・・・さびたナットは清掃・交換

    ⇒ ディスク・ホイール取付面、ホイール・ナット当たり面、ハブの取付面、ホイール・ボルト、ナットのさび 

     やゴミ、追加塗装などを除去

  な・・・ナット・ワッシャ隙間に給脂

    ⇒ ホイール・ボルト、ナットのねじ部と、ナットとワッシャのすき間にエンジンオイルなど指定の潤滑油を薄

     く塗布し、回転させてなじませる

  い・・・いちにち一度は緩みの点検

    ⇒ 運行前に特に脱落が多い左後輪を中心にボルト、ナットを目視や直接触るなどして点検